高濃度ビタミンC点滴

Vitamin C drip

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高濃度ビタミンC点滴療法とは?

様々な効果をもたらす「高濃度ビタミンC」

通常のビタミン点滴とは異なり、高濃度のビタミンCを点滴する治療です。ビタミンCは抗酸化作用が強く歯周病予防、歯肉粘膜組織の強化、インプラントなどの外科治療後の治癒を促進する効果があります。
ビタミンCの効能はそれだけでなく、自分の悪い生活習慣からくる傷害の回避や現代社会の抱える多くの問題の解消にも効果があるのです。
高濃度ビタミン点滴では血中ビタミンC濃度が経口摂取では到達しえないレベルまで高くなり、強力な抗酸化作用を発揮します。季節の変わり目に出現する肌荒れの改善や、日焼け後の肌ダメージのクリア、そして体内の免疫機能を高める事で 疲れ易さにも効果を発揮します。今、最も注目されている点滴療法です。点滴で大量のビタミンCを入れることで血中濃度を一気に高めることができ、それは内服で摂取する量の10倍、20倍以上にもなります。 継続して行う事で効果が持続します。

高濃度ビタミンCの効果
  • 抗酸化作用(活性酸素除去効果)
  • 紫外線や放射線被爆から細胞や遺伝子を守る
  • 疲労回復効果
  • 免疫力アップ
  • 風邪、ウイルスなどの感染予防
  • コラーゲン生成を促して血管や粘膜、皮膚、骨を強くする
  • メラニン生成を抑えてしみを防ぐ、美白効果
  • 解毒作用
  • ストレスに対する抵抗力を高める
  • 睡眠の質の改善
  • 抗炎症、止血効果、傷の回復を早める、など

※15g以上、また継続的に高濃度ビタミンC点滴を行う場合には、事前の検査が必要です。ごくまれですが、G6PDという酵素が欠損している場合、ビタミンCを投与することで溶血性貧血を起こす可能性があるため、G6PD欠損症でないかを調べる必要があります。

ビタミンCの抗ガン作用の機序について

ヒトの膵臓ガン(Mia PaCa-2)、悪性黒色種( SK-MEL-28)、大腸ガン(SW-620)、骨肉腫(U-2-OS)の培養細胞はビタミンC濃度が400 mg/dLに達すると死んでしまいます。ビタミンCが高濃度になるとガン細胞の周囲で鉄などの微量な金属とフェントン反応を起こして過酸化水素を生成します。正常細胞はカタラーゼという酵素が過酸化水素を中和するので影響をまったく受ません。一方、ガン細胞の多くはこのカタラーゼが欠乏しているために過酸化水素を中和できずにダメージを受けて破壊されてしまいます。すなわち、ビタミンCは高濃度になると栄養素ではなく抗ガン剤として働くのです。一方、ビタミンCはミトコンドリアの機能を正常化し、免疫システムを刺激(インターフェロンの産生、マクロファージの食作用の亢進、NK細胞数の増加と遊走能の亢進)、P53遺伝子を安定化、P53遺伝子の障害を抑制し、化学療法あるいは高濃度IVCによるpro-oxidant効果によって引き起こされる突然変異を予防します。すなわち、ビタミンCはガンの化学療法剤でありながら免疫力を高めるという、これまでにない理想の化学療法剤であるわけです。

副作用について

アメリカのカンザス州ウイチタ市にある国際人間機能改善センター(The Center for the Improvement of Human Functioning International)は高濃度ビタミンC点滴療法で有名です。これまでの15年間に3万件以上の高濃度ビタミンC点滴療法を実施してきました。このクリニックでは副作用によって死亡に至った例はありません。実際には殆ど副作用のない安全な治療だと言えます。1例ですが点滴初日に腫瘍から出血を起こした事例の報告がありますが、大事には至っていません。このような腫瘍出血はこれまでの抗ガン剤の投与でも見られる副作用です。これを防ぐために初回はビタミンC12,5gから開始し、徐々に投与量を増加させます。高濃度ビタミンC点滴療法終了後の数時間は、簡易血糖測定器で測る血糖値が高値になります。これは見かけ上高いだけで、実際の血糖値はもっと低い値になります。したがって自己血糖測定をしてインシュリンの注射量を決めている糖尿病患者ではインシュリンの量に注意しなければなりません。ビタミンCを過剰に摂取すると尿管結石になりやすいことが知られています。しかし、高濃度ビタミンC点滴療法ではこのような尿管結石は起こしにくいと言われています。G6PD欠損症という赤血球膜の遺伝性酵素異常がある方はこの治療を受けることができません。もしこのような病気がある場合は必ず主治医に告げてください。なお、点滴療法研究会会員は、高濃度ビタミンC点滴療法を受ける場合に必ずG6PDの検査を実施します。透析中の腎不全の方はこの治療を受けることはできません。心不全、大量の腹水、強い浮腫のある方は、点滴で水分を血管内に入れることで病状の悪化を来す恐れがあるためにこの治療ができない場合があります。

IVC投与の実際

最初はビタミンC12,5gから点滴を始め、25gへと増量します。血液中のビタミンC濃度を測定し、投与するビタミンCの理想的な投与量を決定します。典型的な例では週に2回の点滴で6ヶ月間継続、その後の経過が良ければ週1回を6ヶ月、さらに2週に1回を1年間、その後は月に1回行います。ビタミンCの量と点滴頻度は病状によって変えていきます。なお、この治療を続けることにより免疫システムの増強、ガン性疼痛の軽減、食欲の改善や体調の改善が期待できます。

費用

高濃度ビタミンC点滴(1回25g+マグネシウム) 15,000円(税別)
G6PD検査(初回のみ) 5,000円(税別)
※初回に検査を行い、点滴可能かどうかを判断いたします。

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